資料名:鹿児島県立甲南高等学校本館
かごしまけんりつこうなんこうとうがっこうほんかん
作者:三上昇
みかみのぼる
分類:文化財-登録文化財
制作年:1930 20世紀 昭和
地域:上之園町
所管:鹿児島県
キーワード:登録文化財 建造物 鉄筋コンクリート造 県立中学造士館 第二鹿児島中学校
解説:
鹿児島県立甲南高等学校は、明治17(1884)年県立中学造士館として設立されて始まる。
本館は、昭和5(1930)年に九州の旧制中学校では初の鉄筋校舎として竣工した。
敷地北側及び東側に寄って建つ。
鉄筋コンクリート3階建で、平面はL字形で、幅10m、北側長さ112m、東側長さ82mの規模である。北東隅の曲面部に正面玄関を置き、上部はドーム状の塔屋となっている。
校長室に奉安殿が残る。
設計者は鹿児島県技師であった三上昇である。
昭和20(1945)年10月進駐米軍の兵舎となり、昭和24(1949)年第二鹿児島中学校と鹿児島第二高等女学校と統合、新制県立甲南高等学校として発足し、現在に至っている。
現在でもコンクリートは建全で、初期のコンクリート造の学校建築として貴重である。