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資料詳細

太刀銘国宗
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資料名:太刀銘国宗
タチメイクニムネ

作者:備前三郎 ビゼンサブロウ

分類:文化財-国指定文化財-国宝
制作年:13  鎌倉
地域:城山町
所管:鹿児島県歴史資料センター黎明館
キーワード:国宝 工芸品 黎明館 照国神社 島津忠重 備前三郎 国指定文化財

解説:
この太刀は、国宗の作刀中、日光東照宮の太刀(国宝)とならんで最優秀作の太刀である。太刀は鎬造りで庵棟、身幅が広く、長寸で、腰反りの高い豪壮な造り込みである。長さが81.4Cm、反りは2.6Cmである。地金は、小板目に杢まじりで、乱れ映りが鮮やかに立つ。刃文は華やかな丁子乱れで変化に富み、匂い深く冴える。茎は生ぶで、先をわずかにつめる磨上げ。鑢目は勝手下りで、目釘穴2個があり、茎に「国宗」と銘が刻まれている。この刀の作者は、鎌倉時代中期の備前国直宗派の刀工で直宗の子直実の三男であるところから、古くから備前三郎と呼ばれていた。後に鎌倉幕府第5代執権北条時頼氏に呼ばれ、相州鍛冶の基礎を築いたといわれている。この太刀は、昭和2(1927)年、島津忠重が島津始祖忠久の七百年祭にあたり、照国神社に奉納したものである。終戦時の混乱の時から行方不明であったが、昭和38(1963)年、アメリカの愛刀家ウォルター・コンプトン博士が同国内で発見し、所有者のもとへ無償返却されたものである。現在は鹿児島県歴史資料センター黎明館に保管展示されている。