メニューへジャンプ本文へジャンプ
.

資料詳細

最初 前 次 最後
鳥羽の日の出
拡大
前の画像   次の画像
1 / 1 ) 

資料名:鳥羽の日の出
トバノヒノデ

作者:藤島武二 フジシマタケジ
1867~1943 (慶応3年~昭和18年)

分類:美術品-油彩画
制作年:1931  20世紀前期  昭和
所管:鹿児島市立美術館
キーワード:風景 日の出 海 朝日 テスト1

作品名(総称):鳥羽の日の出
材質・形状・技法:油彩・キャンバス
形状(縦・高さ):72.6cm
形状(横):100cm
箱書・サイン等:画面左下:T.F
収集年月日:2001/11/12

解説:
藤島の作画活動期は、前半期を女性像を中心とした装飾的な人物画、後半期を日の出を中心とした風景画と、大きく二分して考えられることが多い。1928(昭和3)年、昭和天皇の即位を記念し、御学問所を飾る油彩画の制作を依頼された藤島は、当時60歳。その作品のテーマを日本を象徴する旭日と決め、それから10年余り、理想の日の出を求めて国内外を取材した。本作品は、この写生旅行の際に描いた習作をもとに仕上げられた作品と考えられる。朝熊(あさま)山から鳥羽を臨む悠然とした海の日の出は当初から水平線に近い新しい赤い日の出を求めていた藤島の趣向に合った光景であり、「海は岬とか陸とか岩が対照的な存在としなくては、海自身に力点がない」という藤島の考え方を物語る作品でもある。簡潔な構図と力強い筆致に藤島の画風をうかがうことができる。