資料名:鉸剪眉
コウセンビ
作者:藤島武二
フジシマタケジ
1867~1943 (慶応3年~昭和18年)
分類:美術品-油彩画
制作年:1927 20世紀前期 昭和
所管:鹿児島市立美術館
キーワード:文化勲章 帝展 白馬会 人物 女性
作品名(総称):鉸剪眉
材質・形状・技法:油彩・キャンバス
形状(縦・高さ):51.8cm
形状(横):39.5cm
箱書・サイン等:左上:
収集年月日:1986/10/04
解説:
藤島武二は、1905年(明治38年)ヨーロッパに留学。パリでフェルナン・コルモンに学び、3年後にはローマに移り、肖像画の大家でもあるカロリュス・デュランに師事。のちに代表作ともなる「黒扇」など女性肖像画を多く制作している。その作風にイタリア・ルネサンスの古典的な絵画にある閑寂な東洋的精神に通ずるものを強く感じとっていたことが如実に表れている。帰国後は、「東洋振り」(1924年)「芳蕙」(1926年)など、平面的に単純化された装飾性のある女性の横顔シリーズを発表する。本作品は中国服と頭髪にコワッフュール(かぶり物)をつけた横顔の女性像で、東洋的な典型的美をつくりだしている。藤島が、かつて見た珍しい髪飾りをした中国の人形にひかれて日本人女性をモデルにして制作している。