資料名:桜狩(習作)
サクラガリ(シュウサク)
作者:藤島武二
フジシマタケジ
1867~1943 (慶応3年~昭和18年)
分類:美術品-油彩画
制作年:1893頃 19世紀後期 明治
所管:鹿児島市立美術館
キーワード:文化勲章 帝展 白馬会 人物 風俗画 女性 男性
作品名(総称):桜狩(習作)
材質・形状・技法:油彩・キャンバス
形状(縦・高さ):67cm
形状(横):42.5cm
箱書・サイン等:右下にサイン T.F
収集年月日:1985/07/08
解説:
この作品は明治26年の明治美術会第5回展に出品された百号の大作「桜狩」の習作だが、「桜狩」そのものは関東大震災で焼失している。本作品はその大作の面影をしのばせる貴重な遺作となっている。画面に見られるように日本画的な歴史的風俗画で、後年の彼の画風とはだいぶ異なっているが、あとの時代の作品に通じる簡潔で力強い筆致は歴然たるものがある。咲きほこる桜の花と女性の種々な姿態、あでやかな衣裳のかもし出す装飾的な画面の迫力は、約15号という小ささを感じさせないほど堂々とした風格を持っている。